髭のレーザー脱毛は毛周期に応じた間隔で行うと効果的

男性にとってひげ剃りは面倒なものです。仮に20歳から80歳までの60年間毎日5分ひげ剃りしたとしたら、人生のうちおよそ2か月半あまりという長期間をひげを剃るためだけに費やすことになってしまいます。そうした手間を減らしてくれるのがレーザー脱毛ですが、複数回施術を受けなくてはなりません。

その間隔は一体どれぐらいで受けるのがベストなのでしょうか。少し科学的に見てみましょう。

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レーザー脱毛は黒い毛の色を利用して毛根を焼き切る

レーザー脱毛は、黒い毛に含まれるメラニン色素に普通の光よりも高いエネルギーを持つレーザー光線を吸収させ、その熱効果によって毛の周辺の組織を焼き切る脱毛法です。そのため、メラニンが失われた白髪には効果がほとんどない点に注意が必要です。

実はひげも白髪になります。若いうちはほとんど目立ちませんが、ある程度の年齢になってくると多くの人でひげにも白髪が混じり始めます。ですから、ひげのレーザー脱毛を行うなら、ある程度若い年齢のうちに行った方が良いと言えるでしょう。

もちろん、白髪が見つかったからといって、レーザー脱毛が使えないというわけではありません。クリニックとよく相談してから申し込めば安心です。

すべての体毛には毛周期というサイクルが存在する

人間の身体に生えている体毛はどれも基本構造は同じようなものです。体毛は毛包という端が閉じた管の中から外へ向かって生えています。これが俗に毛穴と呼ばれる部分です。この毛包は皮膚に近い側から奥に向かって「毛孔部」「峡部」「下半部」と分かれています。

峡部と下半部を合わせて「毛根」と呼ばれることもあり、峡部と下半部の境目には毛隆起と言う毛包の外側に向かって少し膨らんだ部分があり、ここに立毛筋という細い筋肉がつながっています。この立毛筋はその名前の通り、鳥肌を立てる筋肉です。

体毛はずっと生えているわけではなく、一定の周期で生え変わっています。この周期は体毛の部位によって大きく変わります。ひげは体毛の中では成長速度も生え変わり周期も早い方と言って良いでしょう。体毛のサイクルは休止期が終わるところから始まります。

毛隆起付近にある毛包幹細胞と色素幹細胞の2種類が毛包の一番底に移動して、毛乳頭という組織の表面で毛母細胞とメラノサイトに分化します。メラノサイトは体毛に色素を供給して黒い色を与えます。また、色素幹細胞が枯渇すると白髪が生えるという仕組みです。

そして、毛母細胞が新しい体毛になるのですが、これが伸びてくると古い体毛はそれに押し出されて抜けるようになっています。ここからが「成長期」と呼ばれる、体毛のサイクルの中で一番長い部分に入ります。体毛は成長して伸びると同時に太くなりますが、このサイクルでは体毛は根本までしっかりとした構造になっていますから、レーザーを当てると体毛とその周囲全体にダメージを与えて脱毛することができます。

そして、ひげの場合ではおよそ4か月から1年の成長期が終わると1~2週間の「退行期」と呼ばれる期間になります。退行期ではひげの一番奥にある毛乳頭周辺の組織はすべて退縮します。そのため、この期間のひげにレーザーを当てても毛の部分が焦げるだけで意味がありません。

さらにその後、毛隆起より下の部分がすべて退縮して、毛が毛穴に刺さっているだけの状態になる1.5~2.5か月くらいの「休止期」に入ります。もちろん、この期間のレーザー照射も効果がありません。そして、休止期が終わると、再び成長期に入るということになります。

レーザー脱毛は部位に関わらず毛周期に合わせて行うのが良い

前述したように、毛周期によってひげの一本一本がレーザー脱毛に適した状態にあるかどうかは異なります。レーザー脱毛が有効である時期の成長期にあるひげは、全体の半分から3分の2くらいと言われています。そのため、脱毛の施術を受けた直後から休止期にあったひげが成長期に移行して生えてくるということになります。

もちろん一斉に成長期になるわけではないので、徐々にひげが増えてきたというイメージになるでしょう。そこである程度のひげが目立ってきたら2回めの施術を受けると効果的です。この間隔ですが、1か月間隔ぐらいを目安にするといいでしょう。

クリニックごとにそれぞれ規定があるはずですので、そこは相談して決めると安心です。ただあまりに短期間で行っても、休止期にあるひげが成長期に移行しないうちに施術を受けることになるため、結局あとでもう数回施術を受けることになる可能性があります。

一方、ひげは前述したように比較的成長期が短いので、2ヶ月以上の間隔になると再び退行期に入って施術漏れしてしまう箇所が出るかも知れません。このことから、1か月間隔ぐらいを目安に3回以上の施術を受けるのが妥当だと言えます。

ひげが濃くない人であれば、3回の施術でもひげが薄くなったことを実感できるでしょう。非常にひげが濃い人、ひげの成長がとても早い人であれば10回以上必要になるかも知れません。その場合は、固定料金で何度でも施術が受けられるようなプランや一定期間の施術が終わったら格安の追加料金で施術が受けられるようなプランのあるクリニックを選ぶと良いでしょう。

施術を受けた後はケアすることを忘れずに

ひげのレーザー脱毛でも、事前にカウンセリングがあるところが多くなっています。そこで説明されるはずですが、施術が終わった後は肌の手入れが重要です。もちろんクリニックでクールダウンするための処置も行ってくれますが、どうしてもしばらくの間は顔に赤みが残ったり、多少の違和感があったりします。

それらを緩和するためにも、クリニックで処方されるスキンケア用の化粧品やクリームをしっかり使って肌を手入れしましょう。さらに、残ったひげや生えてきたひげの手入れについては、カミソリよりも電気シェーバーのほうが好ましいです。

これについても指導があるでしょう。また、施術後しばらくは施術部位の見た目が良くない状態が続くこともありますから、施術時にはマスクを持参して帰宅の際にはそれで顔を隠しておくのも有効です。これについてもカウンセリングの際にしっかり聞いておきましょう。

施術を受ける必要回数は個人差が大きい

ひげのレーザー脱毛では間隔だけでなく、必要回数にも個人差が目立ちます。経験談などを調査してみると、3回で終わったという人もいれば15回必要だったという人もいました。15回ということは1か月間隔で行っても1年以上かかるということになるため、けっこう大変です。

他の部位での脱毛経験者であれば、1年くらいたいしたことないと思われるかも知れませんが、ひげはVIO部位の2倍から4倍毛周期が早いです。つまり、ひげで1年余りと言うことはVIOの脱毛で5年かかるレベルと言えるかも知れません。

多くのクリニックでは5回~10回くらいのパック料金が多く設定されていますから、一般的なひげの濃さであれば回数についてはそれを目安にしても良いでしょう。間隔を含めて、クリニックでの事前相談やカウンセリングでしっかり聞いておくことをおすすめします。

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